11.22.21:57
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04.29.19:54
猫と香霖堂
04.01.01:05
作品集73「お焚き上げ」反魂氏
古文のような古めかしい文体が、詩的に連なって行く、とても綺麗な作品。特筆すべきなのは、文章のリズムであろう。綺麗に整えられているかの如く、読む人の頭の中で弾んで行くように、物語が次々と進行して行く様は、読みながらにして驚嘆を与えられるほどであった。が、中盤では若干息切れしている印象がある。冒頭、そして結末は素晴らしいが、この作品の長さだと、どうしても疲れてしまうのではなかろうか。
読み終えて物語を解した時、誰もが胸に何かを感じるだろう。私の場合、それは「痛み」であった。
さぁさぁ雛を流しましょ。
厄を乗せたら、流しませ。
紙雛載せて、桟俵。
貴女の涙が、晴れるなら。
今日の時雨が已むのなら。――(本文より抜粋)
厄神様と、或る姉妹の物語。
私がとても読みたかった風味の作品でした。まずこの長さでありながら、リズムを決して崩さない氏の力量に感服します。しかし、創想話のコメントにも書いたのですが、情景を飛ばしながら物語が進んでしまい、登場人物たちの感情が流れ込んで来ても、すぐに流れて行ってしまうのが、欠点として数えられるかなと思います。
文体からしてよく読み込まなければ状況の把握などが難しいので、その点では却ってリズムの良さが仇となっている気がしました。つまり「読ませる文章」ではあるけれども「伝える文章」としては質が足りない、と書いたのです。尤も私の感想が正しいか否かは判らないのですが。
個人的には、こういった形式のSSではなく、普通に書いた物語と、詩を絡めた作品が読みたいと思いました。じっくり「読ませ」、じっくり「伝える」、そんな作品になっていたなら、私には百点以外は付けられなかったに違いありません。
読み終えて物語を解した時、誰もが胸に何かを感じるだろう。私の場合、それは「痛み」であった。
さぁさぁ雛を流しましょ。
厄を乗せたら、流しませ。
紙雛載せて、桟俵。
貴女の涙が、晴れるなら。
今日の時雨が已むのなら。――(本文より抜粋)
厄神様と、或る姉妹の物語。
私がとても読みたかった風味の作品でした。まずこの長さでありながら、リズムを決して崩さない氏の力量に感服します。しかし、創想話のコメントにも書いたのですが、情景を飛ばしながら物語が進んでしまい、登場人物たちの感情が流れ込んで来ても、すぐに流れて行ってしまうのが、欠点として数えられるかなと思います。
文体からしてよく読み込まなければ状況の把握などが難しいので、その点では却ってリズムの良さが仇となっている気がしました。つまり「読ませる文章」ではあるけれども「伝える文章」としては質が足りない、と書いたのです。尤も私の感想が正しいか否かは判らないのですが。
個人的には、こういった形式のSSではなく、普通に書いた物語と、詩を絡めた作品が読みたいと思いました。じっくり「読ませ」、じっくり「伝える」、そんな作品になっていたなら、私には百点以外は付けられなかったに違いありません。
03.31.22:59
春が、そろりそろりと。
今日で三月も最後です。去り行く冬へ、名残惜しく思う事はあれど、温かな春の陽気が、次第に私達を歓迎するように近付いて来る心持ちがする今日この頃、作品の方はといえば芳しくないの一言です。最近集中力が上がらず、めっきり怠惰な日常を過ごしている気がしてならないのですが、そんな弱音を吐こうとも時間が止まってくれるはずもなく、とにかく頑張らねばなりません。
さて創想話の感想を書いている訳ですが、中々書きたいと思える作品に出会えません。私の選定基準は完全に個人的な好みに偏っているとは思うのですが、どうやらその範囲がとても狭いらしく、気に入った作品で無ければ最後まで読み終える事が出来ないのです。選り好みは好くありませんね。きっと良作ですらも見落としていると自ら思います。
私としては、重く苦しい話を、高い筆力で描き出した作品を見たいと思っているのですが、そんな作品がありましたら是非とも教えて頂きたく思います。それでは、今日はこれにて。
さて創想話の感想を書いている訳ですが、中々書きたいと思える作品に出会えません。私の選定基準は完全に個人的な好みに偏っているとは思うのですが、どうやらその範囲がとても狭いらしく、気に入った作品で無ければ最後まで読み終える事が出来ないのです。選り好みは好くありませんね。きっと良作ですらも見落としていると自ら思います。
私としては、重く苦しい話を、高い筆力で描き出した作品を見たいと思っているのですが、そんな作品がありましたら是非とも教えて頂きたく思います。それでは、今日はこれにて。
03.29.23:45
作品集72「青空で会いましょう」蛸擬氏
自らの能力に於いて、動力源たるものは一体何か。単純かつ明快な質問の元にもたらされる霊夢への葛藤に似た知的探求心。それが次第に解明されて行く様が、疾走感に合わせて進んで行く中で語られて行く様が、とても面白かった作品である。個人的な物言いとして、短編では物足りなかったというのはあるが、それでも斬新な設定と丁寧な描写が織りなす物語は充分に楽しめる。
短編なのであっさりと読み終える事も、この作品の長所の一つだが、この作品にある重量というのは更なるボリュームの中に初めて姿を現すのではなかろうか。
何気ない夏の一時をぼんやりと過ごす中、魔理沙は唐突な質問を投げかける。単なる好奇によるその疑問を解消するには、霊夢には言葉が足りない。そんな彼女を汲み取って、魔理沙はある勝負を持ちかける。
高い文章力がありながら、それを読ませる事を苦にさせない文体がとても印象的でした。そうして霊夢の内面を描写しながらも衰えぬ速度の元に進行する物語が面白い。
個人的に欲しかったのは、やはりボリューム。氏の文章力があれば長くとも読ませるだけの力があるように思いました。それともう一つを付け加えるのなら、魔理沙の台詞や、それに対する霊夢の行動に重さが欲しかった。何も暗い重量ではなく、深み、とでも云えばいいのでしょうか、とにかくそういうものを見たく思います。それを踏まえた上でもう一度批評するならば、この作品は物語に内包している重量を、完全に抱え込めていない作品。これを包む布がもう少し広ければ、更に読み応えのあるものになっていたのではないでしょうか。
短編なのであっさりと読み終える事も、この作品の長所の一つだが、この作品にある重量というのは更なるボリュームの中に初めて姿を現すのではなかろうか。
何気ない夏の一時をぼんやりと過ごす中、魔理沙は唐突な質問を投げかける。単なる好奇によるその疑問を解消するには、霊夢には言葉が足りない。そんな彼女を汲み取って、魔理沙はある勝負を持ちかける。
高い文章力がありながら、それを読ませる事を苦にさせない文体がとても印象的でした。そうして霊夢の内面を描写しながらも衰えぬ速度の元に進行する物語が面白い。
個人的に欲しかったのは、やはりボリューム。氏の文章力があれば長くとも読ませるだけの力があるように思いました。それともう一つを付け加えるのなら、魔理沙の台詞や、それに対する霊夢の行動に重さが欲しかった。何も暗い重量ではなく、深み、とでも云えばいいのでしょうか、とにかくそういうものを見たく思います。それを踏まえた上でもう一度批評するならば、この作品は物語に内包している重量を、完全に抱え込めていない作品。これを包む布がもう少し広ければ、更に読み応えのあるものになっていたのではないでしょうか。
03.28.20:07
作品集72「像をつくる、護る」くつした氏
飼い猫、或いは飼い犬などが死んだ時、それを「死んだ」と捉える事が出来ない稚児のような自然の権化は、墓参りの意味も判らないまま、悲観に暮れる女の泣き声を聞き、ただ彼女の為を思いながら氷像の制作に取り掛かる。それは無邪気な子供の微笑ましい一面であると同時に、余りにも非力な子供が、必死に現実に抗おうとする様を酷薄に描き出しているのかも知れない。死んだ者は生き返らぬ。――それは真理なのだから。
個人的な見解として、文章の書き分けがなされているように思われる。その手法が見事に物語との調和を生み出していて、文章としても、物語としても十分に楽しめた心持ちである。ただ「死」という絶対的な存在を題材にするに於いて、その過程が描かれていないのは私には少しだけ物足りなく思われた。「死」を描写しない事によって伝えられる事も多々あるが、その重さについても語らねばならぬ事は多くある。私はこの作品で、そういう部分を見たいように思った。
何時しか厳かな館の門前に佇む門番の女と、無邪気な童女が戯れる光景が見られるようになった。一方は深い悲しみを忘れる事が出来ぬまま、一方はただただ楽しみながら、二人は他愛のない遊びに興じていた。――そうして今は昔、失われた者の痛みは、時を越えて二人の前に現れる。それはともすれば狂気の塊、醜穢なるものの権化のようでもある。それを癒しせしめる儚く弱い雪華の花弁は、必死に咲き誇りながら、容易く崩れ堕ちてしまう事であろう。暖かな温もりを、大切な人へ残しつつ。
読んでいて、何だか優しさのある文章だなと思いました。却ってそれが文章の流れを単調にしている、と感想では書いたのですが、もしかすればそれすら作者様の意図の中に含まれていたのかも知れません。ただ私はいち読者として、思った事を書いたのですが、それを恥じるべき時が来るやもしれませんね。
ただ、或る人の死を背景に置きながら進行して行くので、本当に物語の中へ入れ込める場面が終末へ集約されていたのが、些か残念でもありました。例えば美鈴と「彼」が出会った場面など、そういった場面が存在していた事を前提として、人妖の間にある隔たりを原因とした熾烈な展開があれば、更に楽しめた事だろうと思います。けれども後書きにて記述されている「なんの捻りもないですが~」という文を見て、「ああ、だからこそ素直に読み進める事が出来たのか」とも思いました。
感情が気付けば心の中に流れて来るような――そんな切なくも温かな話であったと思います。是非、一読を。
個人的な見解として、文章の書き分けがなされているように思われる。その手法が見事に物語との調和を生み出していて、文章としても、物語としても十分に楽しめた心持ちである。ただ「死」という絶対的な存在を題材にするに於いて、その過程が描かれていないのは私には少しだけ物足りなく思われた。「死」を描写しない事によって伝えられる事も多々あるが、その重さについても語らねばならぬ事は多くある。私はこの作品で、そういう部分を見たいように思った。
何時しか厳かな館の門前に佇む門番の女と、無邪気な童女が戯れる光景が見られるようになった。一方は深い悲しみを忘れる事が出来ぬまま、一方はただただ楽しみながら、二人は他愛のない遊びに興じていた。――そうして今は昔、失われた者の痛みは、時を越えて二人の前に現れる。それはともすれば狂気の塊、醜穢なるものの権化のようでもある。それを癒しせしめる儚く弱い雪華の花弁は、必死に咲き誇りながら、容易く崩れ堕ちてしまう事であろう。暖かな温もりを、大切な人へ残しつつ。
読んでいて、何だか優しさのある文章だなと思いました。却ってそれが文章の流れを単調にしている、と感想では書いたのですが、もしかすればそれすら作者様の意図の中に含まれていたのかも知れません。ただ私はいち読者として、思った事を書いたのですが、それを恥じるべき時が来るやもしれませんね。
ただ、或る人の死を背景に置きながら進行して行くので、本当に物語の中へ入れ込める場面が終末へ集約されていたのが、些か残念でもありました。例えば美鈴と「彼」が出会った場面など、そういった場面が存在していた事を前提として、人妖の間にある隔たりを原因とした熾烈な展開があれば、更に楽しめた事だろうと思います。けれども後書きにて記述されている「なんの捻りもないですが~」という文を見て、「ああ、だからこそ素直に読み進める事が出来たのか」とも思いました。
感情が気付けば心の中に流れて来るような――そんな切なくも温かな話であったと思います。是非、一読を。
03.27.19:16
作品集53「天狗が下駄を脱いだなら」梅凪氏
最後まで読み終えると、何だか穏やかな、けれども何処か心苦しい心持ちになる作品。物語の毛色としては、恋愛的要素をそこはかとなく入れた、ともすれば王道とも称せる作品だったが、登場人物たちの新鮮な姿や思わぬ一面などを上手く纏めているので、飽きる事なく読み終える事が出来る。
頼みがある、と文々丸。新聞の記者、射命丸文に云われ、霖之助は着物を貸し靴を貸し、挙句に人里まで共に同行する事になる。話題の菓子屋にて茶を共にしたり、行った事はごくごく平凡ではあれども、結末には波乱が待っている。微かなる心境の変化は、何処か物寂しく――。
今までに履いた事のない靴を履いて戸惑う文や、慣れない事を云われたりされたりして羞恥を感じたりする初心な一面がとても面白い作品でした。すっきり纏められているので、読後感も好く、何だか心が躍るような雰囲気に惑わされた心持ちがします。個人的にはもっと劇的な展開があれば、もう一度読み直したいと思える作品になっていた、と思いました。
頼みがある、と文々丸。新聞の記者、射命丸文に云われ、霖之助は着物を貸し靴を貸し、挙句に人里まで共に同行する事になる。話題の菓子屋にて茶を共にしたり、行った事はごくごく平凡ではあれども、結末には波乱が待っている。微かなる心境の変化は、何処か物寂しく――。
今までに履いた事のない靴を履いて戸惑う文や、慣れない事を云われたりされたりして羞恥を感じたりする初心な一面がとても面白い作品でした。すっきり纏められているので、読後感も好く、何だか心が躍るような雰囲気に惑わされた心持ちがします。個人的にはもっと劇的な展開があれば、もう一度読み直したいと思える作品になっていた、と思いました。
03.25.20:04
作品集72「羯諦羯諦」リコーダー氏
昔風の文体が不思議な感慨をもたらす作品。何処か堅苦しく感じる文章なのに、初めから最後まですらすらと読めるのは、氏の成す文章だからに違いない。物語の主要部分に会話文は一切なく、そこには妖夢が修行に明け暮れながら師の姿を追い求める姿が、文体と見事な調和を果たして続いている。個人的に最後までこの文体で続いて欲しかったが、物語の結末は妖夢の一人称へと移行している。
厳つい顔に刀を帯び、死に装束のごとき白を着て山林を徘徊する者があるという噂が、事の発端である。白玉楼の姫君に仕える庭師、魂魄妖夢はそこに師の面影を感じ、件の人物がいると思われる寺へと向かう。宣告まで普通の生活が続けられていたかのように整然とした室内には人気はないが、妖夢は確かに誰かしらが居ると云う確信を得て、その寺に修行と師を探す為、宿泊する事にした。
こういう文体はあまりみた事が無かったので、最後まで飽きる事なく読み進める事が出来ました。導入部分が一番好きな場面だったのが印象的です。また緊迫感が伝わって来る斬り合いの場面も、登場人物がどういった動きを取っているのかが判り易く、剣の心得がない人でも楽しめる事だと思います。
03.24.18:55
「恋路の行方―前篇―」について
感想に色々な指摘があり、色々と設定が浅慮だった部分があると思いました。特に霧雨と沙耶の年齢関係に関してや、三歳の幼子である魔理沙がいながら独立しようとする霖之助の考え方など、耳に痛いものが沢山あります。次からはこれらの問題点に気を付けて、より違和感のない作品を執筆したいと思っています。
それと、人里の描写に関してなのですが、これは私の解釈を提示するより他に説明の仕様がありません。私の解釈では、妖怪と人間が多少親しみやすくなったのは(これは表現がおかしいかも知れませんが)スペルカードルール制定以降だと思っています。確固たる根拠は無いのですが、これには幾つかの理由があります。
まず妖怪とは元来人間を捕食して生きる恐れられて然るべき存在だと思うのです。その恐怖を容易く解消出来るほど、強い精神を持つ人間は中々いないのではないのでしょうか。人間からすれば、全く未知数の生命体は、人間を喰らうという事実だけで、人を恐怖に陥れるのではないでしょうか。
そうしてスペルカードルールが制定されて、博麗の巫女や黒白の魔法使いなどと云った異変を解決する者の話、或いは幻想郷縁起など、そういう資料を見て全ての妖怪が恐れるべき者ではないと気付き、自分達に対して害のない、例えば慧音などの存在を介して、そういう思いが増幅されたのだと考えています。
上記の考察を踏まえて、私は過去の幻想郷で人妖の隔たりが深い世界を描きました。例え人間であっても、明らかに自分達と異なる外見を持つ者を極端に畏怖嫌厭する姿を描きました。人の心とは醜く歪む時もあれば美しく研磨される事もありましょう。それが妖怪という絶対的恐怖の影響を受けて、容易く歪んでしまうほどに、常人の精神とは脆く儚いものなのではないでしょうか。
――尤もこれは単なる憶測に過ぎず、全く違った世界観を持つ方の方が多いかとも思われます。けれども私が私の作品として作品を投稿する以上、自らの持つ認識だとかを改める訳には行きませんでした。それが甚だしく間違っている事ならば正さねばならない事ですが、今の所はこういう考えを以て作品を執筆しています。
最後に、誤字報告などをしてくれた方、ありがとうございました。そうして感想や匿名評価を入れて下さった方にも同様に感謝いたします。なるべく早く後篇を仕上げる事が出来るように尽力しますので、それまで楽しみにお待ち頂けたらそれに勝る幸福はありません。それでは長々しく書き連ねてしまいましたが、これにて。
それと、人里の描写に関してなのですが、これは私の解釈を提示するより他に説明の仕様がありません。私の解釈では、妖怪と人間が多少親しみやすくなったのは(これは表現がおかしいかも知れませんが)スペルカードルール制定以降だと思っています。確固たる根拠は無いのですが、これには幾つかの理由があります。
まず妖怪とは元来人間を捕食して生きる恐れられて然るべき存在だと思うのです。その恐怖を容易く解消出来るほど、強い精神を持つ人間は中々いないのではないのでしょうか。人間からすれば、全く未知数の生命体は、人間を喰らうという事実だけで、人を恐怖に陥れるのではないでしょうか。
そうしてスペルカードルールが制定されて、博麗の巫女や黒白の魔法使いなどと云った異変を解決する者の話、或いは幻想郷縁起など、そういう資料を見て全ての妖怪が恐れるべき者ではないと気付き、自分達に対して害のない、例えば慧音などの存在を介して、そういう思いが増幅されたのだと考えています。
上記の考察を踏まえて、私は過去の幻想郷で人妖の隔たりが深い世界を描きました。例え人間であっても、明らかに自分達と異なる外見を持つ者を極端に畏怖嫌厭する姿を描きました。人の心とは醜く歪む時もあれば美しく研磨される事もありましょう。それが妖怪という絶対的恐怖の影響を受けて、容易く歪んでしまうほどに、常人の精神とは脆く儚いものなのではないでしょうか。
――尤もこれは単なる憶測に過ぎず、全く違った世界観を持つ方の方が多いかとも思われます。けれども私が私の作品として作品を投稿する以上、自らの持つ認識だとかを改める訳には行きませんでした。それが甚だしく間違っている事ならば正さねばならない事ですが、今の所はこういう考えを以て作品を執筆しています。
最後に、誤字報告などをしてくれた方、ありがとうございました。そうして感想や匿名評価を入れて下さった方にも同様に感謝いたします。なるべく早く後篇を仕上げる事が出来るように尽力しますので、それまで楽しみにお待ち頂けたらそれに勝る幸福はありません。それでは長々しく書き連ねてしまいましたが、これにて。