11.22.10:01
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01.23.18:57
鬼手仏心の御言葉に因りて、辛酸を賜ふ
後書き。
実に久し振りの投稿であるように思います。
今回はとりあえず後書きだけ。
九寸五分の恋という題材からして、この作品はあまり好くないものかも知れません。というのも、厳密に云えばこの作品の中に登場する「私」と阿求との間に恋心というものはないからです。少しばかり恋の定義を広げて、自分以外の他者を想う事を恋とするならば、些か疑問が生じる事もあるからも判りませんが、私は何となく「九寸五分の恋」という題材の中で、この作品を描いてみたいと思いました。
しかし、結末としては唐突過ぎて、読了して下さった方々の中には、「これで終わり?」と感じた方も多かったかと思います。その点に関して、私の意図を申し上げるのならば、私はあれ以上文章を連ねる必要性を感じなかったのです。尤も、それは作者の視点であり、甚だ読者の皆様の事を考えていない身勝手な意見なのですが、あれより先に「私」の心情を語ったとしても、予想通りと思われるような文が続くに違いないのです。だからこそ、この作品の題名は「鬼手仏心の御言葉に因りて、辛酸を賜ふ」としたのですから。
しかし、書き終えてみると、自分でももう少し判り易く且つ、二人の心情を明瞭に描き出せたかな、と思います。この作品に、過去がほとんど姿を現さないのは、私なりの意図があったからなのですが、主人公の境遇なども、判りにくかったかも知れません。特に母が死去している事や、結末で阿求の世話役を解任させられている事など、全ては現在を捉えていることなので、状況の把握が難しいと思います。ですが、私が書きたかったのは、「現在」を生きる阿求だったので、自己満足は出来ました。それに皆様の評価が付随するものだとは夢にも思っていませんが、とにかく読了して下されば、それに勝る幸福はありません。
それでは、長々と失礼しました。
読了して下さった方々、ありがとうございました。
実に久し振りの投稿であるように思います。
今回はとりあえず後書きだけ。
九寸五分の恋という題材からして、この作品はあまり好くないものかも知れません。というのも、厳密に云えばこの作品の中に登場する「私」と阿求との間に恋心というものはないからです。少しばかり恋の定義を広げて、自分以外の他者を想う事を恋とするならば、些か疑問が生じる事もあるからも判りませんが、私は何となく「九寸五分の恋」という題材の中で、この作品を描いてみたいと思いました。
しかし、結末としては唐突過ぎて、読了して下さった方々の中には、「これで終わり?」と感じた方も多かったかと思います。その点に関して、私の意図を申し上げるのならば、私はあれ以上文章を連ねる必要性を感じなかったのです。尤も、それは作者の視点であり、甚だ読者の皆様の事を考えていない身勝手な意見なのですが、あれより先に「私」の心情を語ったとしても、予想通りと思われるような文が続くに違いないのです。だからこそ、この作品の題名は「鬼手仏心の御言葉に因りて、辛酸を賜ふ」としたのですから。
しかし、書き終えてみると、自分でももう少し判り易く且つ、二人の心情を明瞭に描き出せたかな、と思います。この作品に、過去がほとんど姿を現さないのは、私なりの意図があったからなのですが、主人公の境遇なども、判りにくかったかも知れません。特に母が死去している事や、結末で阿求の世話役を解任させられている事など、全ては現在を捉えていることなので、状況の把握が難しいと思います。ですが、私が書きたかったのは、「現在」を生きる阿求だったので、自己満足は出来ました。それに皆様の評価が付随するものだとは夢にも思っていませんが、とにかく読了して下されば、それに勝る幸福はありません。
それでは、長々と失礼しました。
読了して下さった方々、ありがとうございました。
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今までの作品では「続きを!」というコメントも見受けられたような気がするし、今作も終わり方は素直にいえば投げっぱなしジャーマンスープレックス(世代がバレる)ですね。
でも今回の作品からは自分は何故かそういう感想を受けませんでした。「あぁ、ここで”おわり”なんだな」と。阿求というキャラの立ち位置がそうさせたのか、作者の力量向上によるのかまでは自分が言うべきところではないとは思いますが、とても素敵な作品でした。
おまけで以前の連作をまた読んでみたいです
>2010年01月24日 NONAME様
素直な感想をありがとうございます。正直な話、この点に於いては、阿求というキャラクターに救われたと思っています。個人的には私自身の力量次第では、もっと上手い締め方があると思いますが、そうするには、更に精進しなければならないようです。
本当はこういうオリキャラが出て来る作品で高得点を取りたいと考えてるのですが、中々どうして難しいものです。本当に久し振りの投稿でしたが、こうして感想を頂けて、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
ブログの方は、放っておいてしまって、読んで下さっている方には、本当に申し訳なく思っています。スローペースながらももう一度始めたいとは思っているのですが……。その時をお待ち頂けたら幸いです。
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