11.22.19:38
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02.26.01:02
作品集70「創作の果て」estine氏
一言でこの作品を評価すると作品の題名である「創作の果て」、それが意味する所が如実に表れている作品。主観的な考えを述べる事になるが、創作の果てに得られる物とは万人によって異なる。或いは至極の踰越、或いは虚無感、或いは満足感――そういったものが多々存在する中で、この物語の鍵である自立人形を完成させた創作者アリスは、自身の目標であった至高の人形を完成させた事によって何を得られたのだろうか。
そこを考える事でこの作品は深みを増す。登場人物達が感情のままに動く、ある種真直ぐな作品であるからか読み易く、また感情移入もし易い。そうして主な登場人物達が抱える悩みなどを直接垣間見れる心持ちもする。色々な意味で読者に優しく、エンターテイメントと評するに相応しい。
物語を描き出す過程で、その表現方法は異なって行く。云わば「創作の果て」は直喩的な表現を重視した物語。小難しい表現を使わず、ありのままを描き出し、SSならではの楽しみがある。そうして読み終えた後、彼女らの見る世界がどうなっているかを、自然と悟っている事だろう。
人里の中で人間を襲った妖怪が現れた、という報せを受けて退治に駆り出した霊夢は、難なく件の妖怪を始末する。が、その妖怪は人里の子供と仲が好かったと云う。その子供達から次々と非難を浴びせ掛けられ、霊夢は自身の存在価値について今一度考え直し始める。その頃アリスは念願であった完全なる自立人形の制作を終え、その行程の最終段階を残すのみという所まで漕ぎ着けていた。それが数奇な運命の交差点。悩む霊夢と自身の目的に忠実なアリス――二人は久方振りの再会を博麗神社にて果たす。
物語はそうして動き始める。何処か歪な物語は、未だ幕を開いたばかりなのである。
惜しむらくは戦闘描写。
戦闘描写に必要なのは、その光景が目の前で繰り広げられているかのような躍動感、或いは相対する者が持つ想いの交差。そういったものが無ければ、凡そ文章という形で戦闘は楽しめない。この作品の中で一番の欠点があるとすれば、そこだと思いました。比較的長い場面だっただけに、そこが素直に楽しめないとなると、飽きが来る人も居るでしょう。この作品に於いてあの戦闘描写はとても重要な位置を占めているように思ったので、殊更惜しいと思ってしまいました。
今後、筆力が更に向上した氏の作品を是非とも読んでみたいと思えました。
そこを考える事でこの作品は深みを増す。登場人物達が感情のままに動く、ある種真直ぐな作品であるからか読み易く、また感情移入もし易い。そうして主な登場人物達が抱える悩みなどを直接垣間見れる心持ちもする。色々な意味で読者に優しく、エンターテイメントと評するに相応しい。
物語を描き出す過程で、その表現方法は異なって行く。云わば「創作の果て」は直喩的な表現を重視した物語。小難しい表現を使わず、ありのままを描き出し、SSならではの楽しみがある。そうして読み終えた後、彼女らの見る世界がどうなっているかを、自然と悟っている事だろう。
人里の中で人間を襲った妖怪が現れた、という報せを受けて退治に駆り出した霊夢は、難なく件の妖怪を始末する。が、その妖怪は人里の子供と仲が好かったと云う。その子供達から次々と非難を浴びせ掛けられ、霊夢は自身の存在価値について今一度考え直し始める。その頃アリスは念願であった完全なる自立人形の制作を終え、その行程の最終段階を残すのみという所まで漕ぎ着けていた。それが数奇な運命の交差点。悩む霊夢と自身の目的に忠実なアリス――二人は久方振りの再会を博麗神社にて果たす。
物語はそうして動き始める。何処か歪な物語は、未だ幕を開いたばかりなのである。
惜しむらくは戦闘描写。
戦闘描写に必要なのは、その光景が目の前で繰り広げられているかのような躍動感、或いは相対する者が持つ想いの交差。そういったものが無ければ、凡そ文章という形で戦闘は楽しめない。この作品の中で一番の欠点があるとすれば、そこだと思いました。比較的長い場面だっただけに、そこが素直に楽しめないとなると、飽きが来る人も居るでしょう。この作品に於いてあの戦闘描写はとても重要な位置を占めているように思ったので、殊更惜しいと思ってしまいました。
今後、筆力が更に向上した氏の作品を是非とも読んでみたいと思えました。
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どうも、初めまして
凄い参考になる意見ありがとうございます。
戦闘描写に関しては、仰る通り拙い文章になってしまったのだと思います。
出した時はこれでいい、って思ってたけど今読むと中々微妙な……。
いかんせん国語力が物凄く低くて学生時代もっとしっかり勉強すべきだと後悔しております……。まさか、趣味の時に後悔先に立たずを体感するとは思いませんでした。
でも無い頭を絞って何かを書き上げるのって楽しいです。
新着コメントが来ているな、と思って見てみたら、まさか作者様本人が来ていたので、とても驚きました。と、遅れながらも初めまして。
こうして創想話作品の感想を書いていて、偉そうなレビューをしているから怒られないだろうか、と不安になる事も多かったのですが、改めて参考になるなどと云われると恐縮です。
作品の欠陥というのは、例えば誤字脱字などもそうですが、執筆している最中には中々見付けられないものですので、それらを次作品の糧とするのなら、それ以上の努力は無いと思います。
私もestineさんの次作品を心待ちにしている一人なので、応援しています。
生まれながらにして凄まじい表現力を持っている人間は誰一人としていませんから、後は当人の努力次第でどうとでもなるでしょう。執筆したての頃は、私も自分の文章に自信が持てず、同じ場所を右往左往しているばかりでした。
何かを書き上げる行為が楽しいというのは、創作者としての原点ですよね。私も自らが新しい作品を書いているという事が、とても楽しく感じます。
それでは長々と失礼致しました。
またestineさんの作品をお目に掛かる時を、楽しみに待っています。
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