11.22.17:25
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02.16.18:43
作品集69「海をしらない彼女たち」いこの氏
まず一番最初に驚かされたのは、文章のリズム。読み進めて行くのに一切の抵抗がありませんでした。それから穏やかに進んで行く物語が、結末に向けて次第に躍動して行く時には図らずも心臓の鼓動が早まりました。文字が直接情景を訴えかけて、そこにある光景を伝達してくるような――ある種快感にも似た感覚を感じられる、そんな作品だったと思います。何より御阿礼の子の有り様が読んでいて切ない、けれども何処か尊く思える事が出来ました。今、私も阿求のSSを執筆しているので、とても啓発された気分です。
ざんざんざん。
勢いもよく筆走る。
僅かにくすんだ白色が紙、記すは文字の連なりを。
黒なる墨にて白なる紙をば切り込み刻まんとするばかり。
私がひとたび筆を動かすときは、躊躇いひとつあること無く。
――本文より抜粋。
ある夏の一時、衣服の下に汗が滲み出てくるくらいには涼が必要となる時分、彼女がよく知る大妖が現れる。唐突に現れ、唐突な質問をして見せる彼女に、御阿礼の子は戸惑い、その答えに呻吟する。色々な事を考えて、必死に模索した結果、彼女が出した答えとは――。
夏の一時にもう一度読み返したくなるだろう作品でした。
是非とも、一読をお勧め致します。
ざんざんざん。
勢いもよく筆走る。
僅かにくすんだ白色が紙、記すは文字の連なりを。
黒なる墨にて白なる紙をば切り込み刻まんとするばかり。
私がひとたび筆を動かすときは、躊躇いひとつあること無く。
――本文より抜粋。
ある夏の一時、衣服の下に汗が滲み出てくるくらいには涼が必要となる時分、彼女がよく知る大妖が現れる。唐突に現れ、唐突な質問をして見せる彼女に、御阿礼の子は戸惑い、その答えに呻吟する。色々な事を考えて、必死に模索した結果、彼女が出した答えとは――。
夏の一時にもう一度読み返したくなるだろう作品でした。
是非とも、一読をお勧め致します。
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久々に自分の中でこれは来た、とおもった作品。
今後も注目の方ですね。
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