11.22.16:01
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10.03.23:51
幻想の詩―神と風祝の連―#後書き
割と長かった今回の作品、正直書いてて心が痛みました。
解説書くと、幻想郷は幻想となった物を取り込む性質を持つらしいので、生半可な事ではそこに行き着く事は出来ないのではないかと思います。特に神奈子や諏訪子は神として重要な信仰心を失いつつあったので。
つまり神奈子と諏訪子が幻想郷に行くには自分達の存在を明確に知っている人間を排除しなければならなく、そうして初めて幻想となる、と思った訳です。そして早苗は神奈子や諏訪子を明確に知る者を失くし、風祝として幻想となって、幻想郷に行く事が出来ると思いました。もしかしたら設定に粗があったりするかも知れませんし、元より私の勝手な自己解釈なので、指摘などありましたら頂けると嬉しいです。
この作品を書くにあたって、早苗には霊夢と似通った所があると思いました。生まれながらの立場に縛られていたり、周りからの反応を恐れていたり。これも私の作中での話なのですが。というか原作だとそんな素振りは殆どないんですよね。霊夢は気楽そうだし、早苗は自信満々だし。でもやっぱり裏では暗いと思うんです。
で、結構後味の悪い結末になってしまいましたが、これは最初から決めていました。
騙すという自覚を持ちながら早苗を幻想郷に来させる為に嘘を吐く神奈子や諏訪子の心中の叫びなどを感じ取って下されば幸いです。また、普通の人ばかりが居る世界で明らかに異質な存在として悩む早苗の心境など、それらに重点を置いたつもりです。それにしてもテンポが悪いように思えてなりません。次からはテンポの良さを念頭に入れて、執筆して行きたいと思います。
最後に、御読了して下さった方々、ありがとうございました。
次の作品に行く前に、今まで連載した二つの作品のエピローグを書きたいと思っています。
更新が遅れていますが、この遅れは必ず取り戻します。
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